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歯周病治療

【必見!】歯周病は治らない?歯周病を治すための歯科医院の選び方

こんにちは。プリズムタワー工藤歯科の副院長の工藤有加です。 今回は、歯周病は治るのか?治らないのか?というの疑問と、 歯周病だとわかった時の歯科医院や歯科医師の選び方を順を追って説明していきたいと思います。

1,歯周病は治る?治らない?

歯周病は治るの?治らないの?一回なってしまったら治らないんじゃないか?歯医者に行ったら歯周病と言われてしまって悩んでいる方も多くいらっしゃるのではないかと思います。

当院にも、他の歯科医院に通っているけど、歯周病が治らないという患者様のお悩みをお聞きすることが多いです。

まずは、歯周病が治る、という定義をしたいと思います。

残念ながら、一度歯周病になると、完全に元に戻る、歯周病になっていない状態に戻すことはできません。

ですが、大丈夫です。

進行を食い止めて、これ以上進まないようにするのは可能ですし、失った骨を再生してできるだけ元に戻す方法もあります。

歯周病の治療のゴールは、炎症をコントロール、すなわち、歯肉から出血がないようにコントロールすること、それが、歯周病治療のゴールです。

 

正しい歯科医院を選ぶには、自分が歯周病かどうか、歯周病の度合いを理解する必要があります。

 

歯周病の進み方 ①→②→③→④の順番に歯周病は進んでいきます。

 

 

①歯肉炎:歯肉だけが炎症を起こしている状態

②軽度歯周炎:炎症が歯肉だけにとどまらず、歯が植わっている骨の部分(歯槽骨)が溶け始めている状態。

③中等度歯周炎:歯槽骨の溶け方が歯根の長さの半分くらいまで進んでしまっている状態。

④重度歯周炎:歯槽骨の溶け方が、歯根の先端近くまで溶けてしまっている状態。

 

次に、各ステージでの特徴をまとめたので、大まかでいいので、自分がどのステージなのか、チェックしてみてください。

 

 健康な歯肉

 ②軽度歯肉炎  歯茎が腫れぼったい

   ③軽度歯周炎 歯茎から血が出る

④中等度〜重度歯周炎 歯茎が黒っぽい。歯が動いてきた

 ⑤重度歯周炎 歯が動いてきた。歯がぐらぐら揺れて噛みにくい

 

 

歯周病は、自覚症状がほとんどなく進行してしまうのが怖いところです。

早期発見、早期治療こそが、歯周病を治す=歯周病の進行を抑制することができる鍵となってきます。

そして、軽度の歯肉炎か、歯周病が進行してしまっているかは、見分けがつきにくいことも多く、放置していて、そろそろ歯医者に行こうかなと行った時には、もう、かなり歯周病が進行していた、ということも少なくありません。

 

なので、自分の歯周病がどのレベルなのか、どのくらい進んでいるかどうか、というのは、きちんと、歯科医院に行って、歯周病の検査をする必要があります。

 

歯周病は、痛みがなく進んでしまう怖い病気です。歯周病のチェックは、定期的に行う必要がありますし、自覚症状がなくても、歯科医師、歯科衛生士による、定期的なチェックが必要なのです。

 

 

2,自分の歯周病のレベルを知る(セルフ)→自分の状況を知る

では、自分の歯周病の状況がどの程度なのか?まだ治る程度の歯周病なのか?

本来であれば、歯科医師、歯科衛生士に診てもらった方がいいのですが、

自分でもできる歯周病のセルフチェックの方法をお教えします。

 

①歯茎から出血はないか

②食べものの残りカスや、白くねばねばしたものは付いてないか?

③歯肉は腫れてないか?

④歯石がついてないか?歯の色が黄色や茶色に変色してないか?

⑤歯は揺れてないか?

⑥歯並びは変わってないか?

⑦歯が自然と抜け落ちてないか?

 

7つのセルフチェック方法を簡単に説明します!

 

セルフチェック① 歯茎から出血はないか?

正しい歯ブラシをして、出血するかどうか?をチェックしましょう。

そのために、正しい歯ブラシ方法から確認しましょう。

しっかり歯ブラシを歯に当てて、1歯20回細かく動かす歯ブラシ方法を、1歯ずつ、順番に全ての歯に行います。

左下→左前歯→右前歯→右奥歯→右奥内側→右下の前歯内側→左下前歯内側→左下奥歯内側

上の歯も同様に歯ブラシを行います。

以前、院長がYouTubeで、歯ブラシ動画を上げているので、もし良ければ参考にしてください。

ttps://www.youtube.com/watch?v=NpgspYHC9cY

歯ブラシがきちんと歯に当たっていない状態で、歯磨きして出血しない→大丈夫じゃないです。

上の歯ブラシの仕方を参考にして、きちんと歯ブラシをした上で、血が出るか出ないかを確認してくださいね。

1箇所でも出血するようなら、それは歯肉炎、歯周炎のサインです。

 

セルフチェック

②食べものの残りカスや、白くねばねばしたものは付いてないか?

爪で自分の歯を引っ掻いてみて、白いネバネバしたものが付いてきませんか?

 

セルフチェック

③歯肉は腫れてないか?

赤黒く歯茎が腫れている箇所はないですか?

 

セルフチェック

④歯石がついてないか?

歯が黄色、または、茶色く変色してきてないですか?

 

セルフチェック

⑤歯は揺れてないか?

歯をつまんで揺れている歯はないでしょうか?

また、噛むと歯が揺れることはないでしょうか?

 

セルフチェック

⑥歯並びは変わってないか?

前歯の歯と歯の隙間があいてきたり、歯が移動した感じはないですか?

 

セルフチェック

⑦歯が自然と抜け落ちてないか?

歯が抜け落ちたり、抜けそうな歯はないですか?

 

 

3,どこの歯科医院に行けばいい?→歯科医院の選び方

 

自分が歯周病かも?一つでもセルフチェックに当てはまったら、歯周病を治したいと思ったら、歯周病治療が得意な歯科医師を選ぶのが賢い選択です。

目を治したかったら、眼科に行くように、歯科治療でも、その先生の専門の分野があります。

その判断基準の一つとして、日本歯周病学会の専門医制度、というものがあります。

歯周病を本気で治したかったら、歯周病専門医の中から選ぶ、というのは、歯科業界では常識となっていますが、一般的には知られていないかもしれません。

 

歯周病中等度以上で、歯が病的に移動していて矯正治療も考えている場合、矯正治療もしている歯科医院を探した方がいいですが、歯周病専門医指導医がチェックして意見できる状態での矯正治療が望ましいです。

 

なぜなら、歯周病のまま、矯正治療を行なってしまうと、歯を失ってしまう可能性があるからです。

 

歯周病がある状態での矯正はかなり難易度が高いので、歯周病専門医指導医にまず相談しましょう。

 

歯周病中等度以上になってくると、歯を抜かなくてはならない可能性も出てきます。

歯を抜いたところにインプラント治療を希望する場合は、インプラント専門医を兼ね備えた歯科医師を探されるといいかもしれません。

 

 

 

4,少しでも歯周病かなと思ったら、歯周病専門医へ

 

https://www.perio.jp/member/certification/group/guidance/

 

ご自身が、歯周病かもしれない、近所の歯医者に行ったら歯周病だと言われた、と悩んでいらっしゃるのであれば、歯周病専門医、歯周病専門医指導医の中から、選ばれると良いですね。

ある一定のカリキュラムで歯周治療の専門性の高い試験をパスしたエキスパートの歯科医師の先生方です。

経験値は、認定医<専門医<専門医指導医 です。

認定医よりも、専門医。専門医よりも、専門医指導医を兼ねている歯科医師の先生の中から選ばれる方がより、臨床経験も豊富ですし、より適切な治療をお受けになることができる可能性は高いです。

 

その上で、中等度以上の歯周病にかかっていて、理想的に治療をしたい場合、

 

・正しい診査、診断はしてもらえるか?(歯周病検査、口腔内写真、レントゲン写真など)

・治療を始める前に、一口腔単位で、治療計画は立ててもらえるか?

・矯正も考えている場合、矯正治療は歯周病専門医指導医が主導権を持って矯正しているか?

・インプラントも希望の場合、インプラント専門医も兼ね備えているか?

 

を、電話で聞いてみてください。

 

来院する歯科医院を決めて、診査、診断をしてもらって、治療計画を立ててもらって、本当に治療をするかしないか考えるときが来たら、できたら、先生に失礼のないように、その歯科医院にお願いをして、その医院で、実際に、理想的な治療をした患者様の10年経過を見せてくださいとお願いしてみてください。

患者様のお口の状況は、一人一人違うので、全く同じ治療はないにしても、その医院の実力はその10年経過を見せてもらうと一目瞭然です。

複数のケースを見せてもらえたら、その先生の信頼度はより高まりますね。

どんなケースでも、予知性の高い理にかなった治療ができる実力がある先生の可能性が高いです。

 

その医院で実際に行なった一口腔単位の理想的な治療の長期経過を見せてもらうようお願いして、

・見せられる資料がない

・全ての歯の歯周病検査の治療前後の記録がない

・お口全体のレントゲン写真の治療前後の比較ができない

・治療前後の、長期経過が比較できる一口腔単位での口腔内写真がない

 

のは、その医院で、高額な治療をするのは考え直した方がいいです。

 

良い歯科医院での、理にかなった良い歯科治療は、口腔内のプラークコントロールと、力のコントロールが、歯科医師と患者様で、協力して上手くできていれば、審美的にも、機能的にも安定していて、10年経っても歯を抜くことなく、追加で必要な治療も、ほとんどないか、軽症で、予測できてあらかじめ説明されたものに限られていて、安定した口腔内を保っていることが多いです。

 

5、歯周病専門医・指導医の探し方

1、下のURLをクリック

https://www.perio.jp/member/certification/group/guidance/

 

2、左上の認定医、歯周病専門医・指導医一覧をクリック

3、調べたい都道府県をクリック

4、歯周病指導医と専門医の両方があると、歯周病専門医、指導医です。

 

その医院のホームページをチェックしてみてください。

 

ちなみに、経験や技術の差は、認定医<専門医<専門医、指導医

です。全く歯科医師のレベルが違うので、できたら、専門医、指導医の直接のチェックがある、歯科医院をお探しになることをお勧めします。

 

7、インプラント専門医の調べ方

 

1、日本口腔インプラント学会のホームページを開く

https://www.shika-implant.org/list/

 

2、インプラント専門医、指導医をクリック

2、調べたい都道府県をクリック

 

 

歯周病専門医、指導医と、インプラント専門医の、両方を兼ね備えている歯科医師を調べるのは、歯科医師の私でも難しかったです。

 

両方持っているかどうかは、歯周病専門医、指導医の先生のホームページに行って、インプラント専門医も持っているかどうか調べるか、もしくは、直接電話で問い合わせてもいいかもしれません。

 

以上、歯周病は治るの?という疑問から、歯周病になった時の歯周病の進行度に応じての歯科医院の選び方でした。

 

Youtube 工藤有加 プリズムタワー工藤歯科 副院長 歯科医師。歯学博士。
昭和大学補綴科 非常勤講師。
昭和大学歯科病院で8年間勤務した後に、プリズムタワー工藤歯科で12年、一般歯科診療に携わっています。
歯周病の権威である、歯周病専門医・指導医の院長のもと、患者様の悩みに寄り添った治療を心掛けています。
患者様に一生、健康な歯で過ごしてほしい。そんな思いで、日々の歯科診療に携わっています。
いつでもご相談お待ちしています。
最新情報を発信しています。

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