【「痛くなってから」では遅い理由】歯を失いやすい習慣について、研究データからお話しします
入れ歯を作りながら、いつも思うこと
私は入れ歯(義歯)を専門のひとつとして、24年間診療を続けてきました。
新しい入れ歯をお作りして喜んでいただけるのは嬉しいことですが、同時に「もう少し早くお会いできていたら、残せた歯があったかもしれない」と感じる場面も、正直、少なくありません。
今日は、その「早く」がどれくらい大事なのかを示してくれる研究をご紹介します。
「痛くないのに行くのはもったいない」と感じていませんか
「痛くないのに歯医者に行くのは、時間もお金ももったいない」
「悪くなったら、そのとき治せばいい」
お忙しい毎日の中で、そう感じるのはとても自然なことです。実際、診療室でも「何年ぶりかで来ました」という患者さんによくお会いします。
ただ、むし歯や歯周病は初期にはほとんど自覚症状がありません。「しみるけど様子を見よう」「歯ぐきから血が出るけど疲れているだけかな」——そうしているうちに、痛みが出た時にはかなり進行していた、ということが本当に多いのです。
当院が注目した研究:約1万人を6年間追った調査
2019年にアメリカの老年医学会誌(Journal of the American Geriatrics Society)に掲載された研究です。
50歳以上のアメリカの方 約1万人(調査開始時点で歯が残っている方)を、2006年から2012年まで6年間追跡し、「どんな方がすべての歯を失った(総入れ歯になった)のか」を調べました。
結果はこうでした。
- 定期的に歯科を受診していた方で、すべての歯を失ったのは 2.3%
- 定期受診していなかった方では 9.9%(約4倍)
- 年齢や持病の影響を統計的に取り除いても、定期受診していない方は約2.7倍、喫煙されている方は約2.5倍、歯をすべて失いやすいという結果でした
分かれ目は「年齢」ではなく「習慣」
この研究が教えてくれるのは、歯を失うかどうかを分けていたのは年齢そのものではなく、「定期的に通っているか」「喫煙しているか」という、ご自身で変えられる習慣だったということです。
糖尿病などの持病がある方でも、この2つは今から見直すことができます。入れ歯を専門にしてきた私だからこそ、「入れ歯になる前にできること」の価値を、強くお伝えしたいのです。
※この研究は統計上の関連を示したものであり、定期受診によって歯の喪失を完全に防げることを保証するものではありません。
「痛くないうちの1回」を、当院で
当院では、歯周病の検査やクリーニングを通じて、症状が出る前の段階からお口の状態を一緒に確認しています。
「最後に歯医者に行ったのがいつか思い出せない」という方こそ、どうぞ気軽にいらしてください。ご予約はお電話またはWEB予約から承っています。
(コピペここまで)
note版との差別化ポイント(確認用)