こんにちは!
プリズムタワー工藤歯科の副院長の工藤有加です。
自分は、重度の歯周病なのか?!どうなのか?!と悩んでいませんか?
どこから重度で、もし、歯周病が重度だとしたらどこに行けばいいの?
重度の歯周病だとしてら、どの歯科医院に行けばいいのか?
歯周病になった時の専門の歯科医院の選び方が知りたい!
などと悩んでいる方は、歯周病の分類で、ここからは重度で専門医に診てもらった方がいいよ!というガイドラインが発表された中で、一般の人でもわかりやすいものを使って説明していきますね!
実は、重度歯周病で、早めに歯周病専門医に診てもらった方がいい人について、解説していきます。
あなたは大丈夫ですか??
それでは解説していきますね!
重度の歯周病ってどこから??
自分が重度歯周病なのかが気になって悩んでいる方、自分が重度歯周病なのか?
一つでも当てはまったら、重度の歯周病とされています。
下記の3つの症状は、日本歯周病学会の新しい歯周病のガイドラインで、一つでも当てはまっていたら、歯周病専門医でしか治せない歯周病の可能性が高いとされているものです。
こちらに新しい歯周病のガイドラインを書いた記事ありますので、詳しく知りたい方は参考にしてください。
それでは、あなたが重度歯周病に当てはまるのか?
以降の記事を読みながら、チェックしていきましょう。
歯周病で歯を1本でも失った人
歯周病で歯を1本でも失った方は、すでに重度の歯周病の可能性が高いです。
なぜなら、歯周病で1本でも歯を失うということは、歯周病の末期になってしまった歯があるという状況で、他の歯も歯周病で歯を失う可能性が高いからです。
一般歯科の先生では行えないような、高度な歯周病治療を行なった方が他の歯が助かる可能性があります。
歯周外科などの、歯周病の特殊な手術をしなければならないケースもありますが、保険診療での歯周病治療でも、十分可能な場合もありますので、ご相談ください。
知らない間に、歯が移動したのか、歯と歯の隙間が広がってきた人
知らない間に、歯が移動したのか、歯と歯の隙間が広がってきた人は、すでに重度の歯周病の可能性が高いです。
なぜなら、自覚症状がほとんどないうちに、歯と歯の隙間が広がってきた人は、歯周病が重度で、歯が移動してしまっている可能性が高いからです。
例えば、前歯がすいてきた、ものが詰まりやすくなった、歯が揺れてきて噛みにくい、などの自覚症状は、歯周病が重度になってきている可能性が高いです。
この場合、一般歯科の先生では行えないような、高度な歯周病治療を行なった方が他の歯が助かる可能性があります。
歯周外科や、歯周再生療法、歯周病の人の矯正治療や、インプラント治療など、特殊な治療が必要なケースもありますが、保険診療での歯周病治療でも、十分可能な場合もありますので、ご相談ください。
6mm以上の歯周ポケットがあると言われた人
歯周病検査の結果、歯と歯茎の間の歯周ポケットが6mm以上あると言われた方は、歯周病が重度である可能性が高いです。
ポケットが6mmともなると、大きく歯周組織が破壊されている可能性が高いです。
歯肉の付着が破壊されているだけではなく、骨も破壊されている可能性が高いです。
この場合、一般歯科の先生では行えないような、高度な歯周病治療を行なった方が他の歯が助かる可能性があります。
歯周外科や、歯周矯正などの、歯周病の特殊な治療が必要なケースもありますが、保険診療での歯周病治療でも、十分可能な場合もありますので、ご相談ください。
ちなみに、歯周病の検査の仕方も、レベルも方法も、歯科医院ごとに項目が違います。
歯周病の検査は、保険で出来るものもありますし、もっと詳しい検査が必要な場合もあります。
保険で出来る歯周病の検査でさえ、歯科医師や歯科医院でレベルが異なります。
実は、きっちり6mmのポケットを正確に測定するのも高度な技術が必要なんです。
保険で出来る歯周病の検査についてまとめた記事はこちらです。詳しく知りたい方はどうぞ。
重度歯周病だと少しでもわかったら歯周病専門医へ 一般歯科との違いについて
重度歯周病かな、と少しでも思ったら、歯周病専門医での治療をお勧めします。
専門医、というのは、聞きなれないかもしれないですが、歯科には専門医と呼ばれる、国が標榜可能と認めた、スペシャリストだと標榜してもいいよ、という資格があります。
一般歯科には、スペシャリストだと名乗っていい、標榜可能な資格は、歯周病専門医しか、ありません。
歯周病専門医、指導医は、専門医を育てていいよ、という資格なので、さらに上です。
どのくらい違いがあるか、というと、わかりやすい例でいうと、レストランのミシュランガイド、かもしれません。
何人もの専門家が集まって評価し、ここはミシュラン5つ星獲得!とかいうレストランがありますよね。それに近いです。
専門医も、何人もの大学教授レベルの先生方が集まって、この人は専門医って名乗っていいよ、っていう称号ですから、行なっている歯科医療の内容が既にレベルが違っている、ということなんですね。
保険での歯周病治療でさえも、一般歯科の先生と、歯周病専門医では、行なっているレベルが違うので、治療結果が異なるからです。
歯周病専門医は、歯科医師全体の1%。歯科医師100人に1人歯科いません。
歯周病専門医指導医は、さらに少ない500人に1人です。
歯周病専門医指導医は、さらに上のレベルの厳しい試験クリアした歯科医師です。
一般歯科医、歯周病認定医、歯周病専門医、歯周病専門医指導医の順番で、レベルの高い歯周病の臨床試験をクリアしている歯科医師なので、探すときには参考にしてみてください。
例えば、一般歯科の先生と、指導医の先生は、歯周病の検査から、歯周基本治療〜歯周外科治療〜メンテナンスまでの一連の歯周病治療も、扱っている歯周病の患者様の数も重症度も全く違うので、当然、結果も違います。
歯周病の初期の段階では、専門医ではない一般歯科の先生でも十分可能な場合もあります。
が、一般歯科の先生でも、重度歯周病の方が来院されたとしても、専門医に送ることは稀で、自分の医院で治療を行います。
治療はするけど、ちゃんとできてるかどうかの評価も自分でするので、他にいくと、ちゃんとできてないよ、っていうことがはじめてわかる、というこもあります。
歯科治療って、少し患者様も知識を持って治療に臨んだ方が賢明です。
抜くことは誰でもできますから、歯周病の歯を抜いて、インプラントをしたり、歯周病を治さずに被せ物の治療をする先生もいるほどです。
抜かないことも一般の先生でも誰でも可能です。
どんな状態で残すのか?歯周病のコントロールはどうするのか?機能させる(噛めるようにする)か?ただ抜かないで残すだけなのか?
その残ったポケットはどうするのか?様子見するのか、より積極的な歯周再生療法を受けるのか。
その判断も、知識もない、曖昧なまま、一般歯科の先生は、深いポケットの歯を抜いたり、手術したりする先生もいますから、気をつけてくださいね。
抜かないで歯を残した場合の治療内容と治療費についてや、手術をした場合としなかった場合のその後の改善の予測についてや、いずれ抜かなきゃいけなくなる時期、抜いた後の治療計画や、抜歯後の本格的な治療時期のタイミングについてもよく相談する必要があります。
一般歯科で納得できない場合や、腑に落ちない場合や、より、きちんとした治療を受けたい場合は、専門医に相談すると良いかもしれません。
それでも、患者様は一般歯科医と歯周病専門医、その違いはほとんどわからない、かもしれません。
でも、会って、話をしてみると、違いに気がつく方も多いかもしれません。
治療の結果がわかるのは、治療開始から、半年から1年以上後、もしくは、なんとなくいい気がするけど、一般歯科に通い続けた結果と同時進行できるわけがないので、違いはあまりわからない、という方もいらっしゃるでしょう。
歯周病は進行しても、治っても、自覚症状がほとんどないんですね。
一般の方は、歯周病検査の歯と歯茎の間のポケットの深さの数値の記録を見せてもらって追っていくのが、分かりやすいかもしれないですね。
それも、歯科医院で、時系列できちんと、歯と歯茎の間の深さのポケットの深さを測定した数値を記載したポケットの深さの時系列の変化の記録を残している歯科医院と、そうじゃない歯科医院がありますからね。
治療結果の違いは、患者様は分かりにくいですし、ずっと後になって見ないと正直分かりにくい、というのが、歯周病治療の難しいところです。
治療結果の違いを実感するのは、ずっと後、かもしれないけど、治療結果の差は必ずあります。
歯周病の症状が少しでもある場合や、一般歯科医の治療により症状が改善しない場合は、歯周病専門医に相談することをおすすめします。
歯周病のスーパードクターを探すなら、歯周病専門医or専門医指導医が最適!
重度歯周病専門医の探し方と注意点
重度歯周病専門医の選び方
重度歯周病の治療を行う専門医を選ぶ際には、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。
1. 資格と経験:歯周病の専門医は、一般的な歯科医師とは異なり、特別な訓練を受けています。歯周病専門医の資格を持つ医師や、歯周病治療の経験が豊富な医師を選ぶと良いでしょう。歯周病専門医のさらに上のランクなのが、歯周病専門医指導医です。歯周病専門医指導医は、さらに難しい試験をパスしている数少ない歯科医師のエキスパートです。
2. 治療方針:医師の治療方針や治療方法について理解し、自分に合っているかを確認しましょう。例えば、最新の治療法を取り入れているか、保存的な治療を優先するかなど、医師の考え方を知ることは重要です。
3. コミュニケーション:医師とのコミュニケーションがスムーズに取れるかも重要なポイントです。自分の症状や不安をしっかりと伝え、医師からの説明を理解できるかを確認しましょう。
4. アフターケア:治療後のフォローアップやメンテナンスの体制も確認しておきましょう。定期的な検診やクリーニング、自宅でのケアの指導など、治療後のケアがしっかりと行われるかを確認することも大切です。
信頼できる専門医を見つけるためには、インターネットでの情報収集や、知人からの紹介、他の医療機関からの紹介などを利用すると良いでしょう。また、複数の医院を訪れて、自分に合った医師を見つけることも一つの方法です。
注意点
注意点としては、治療費用や治療期間についても事前に確認しておくことが重要です。また、自分が納得できるまで医師に質問し、治療内容や予後について十分に理解することも大切です。
あと、重度歯周病治療の治療概要と治療結果を載せていているホームページがありますが、それがどのくらい機能し、治療後どのくらいもったのか?までは記載がないものが多いですよね。
私が見ていても、本当にこんな治療して、どのくらいもったのかな??と疑問に思う掲載もありますので、十分注意が必要です。
信頼できる専門医を見つけるためのリソースやデータベース
信頼できる歯周病専門医を見つけるためのソースやデータベースは以下の通りです。
1. 日本歯周病学会:日本歯周病学会は、歯周病の研究や治療に関する情報を提供しています。また、認定医や専門医の検索機能もありますので、地域や名前で検索することができます。https://www.perio.jp/roster/
次の章で実際の探し方を追記していますので、よろしければ参考にしてください。
2. 日本口腔インプラント学会:口腔インプラント治療を行う歯科医師の資格認定を行っている学会で、歯周病治療と併せてインプラント治療を必要とする方には参考になります。https://www.shika-implant.org/list/index.html
後の章で実際のインプラント専門医の探し方について記載していますので、参考にしてみてください。
3. 口コミサイト:医療機関の口コミサイトも参考になります。ただし、口コミは個々の体験に基づくものなので、その点を理解した上で利用しましょう。
4. 知人や家族からの紹介:信頼できる知人や家族からの紹介も有効です。彼らの体験談は、医師の人柄や治療方針を知る上で参考になります。
これらの情報を元に、自分の症状や希望に合った医師を見つけることができます。ただし、最終的には自分自身が医師とのコミュニケーションを通じて信頼感を持つことが大切です。
歯周病専門医・指導医の探し方
1、下のURLをクリック
https://www.perio.jp/member/certification/group/guidance/
2、左上の認定医、歯周病専門医・指導医一覧をクリック
3、調べたい都道府県をクリック
4、歯周病指導医と専門医の両方があると、歯周病専門医、指導医です。
その医院のホームページをチェックしてみてください。
ちなみに、経験や技術の差は、認定医<専門医<専門医、指導医
です。全く歯科医師のレベルが違うので、できたら、専門医、指導医の直接のチェックがある、歯科医院をお探しになることをお勧めします。
インプラント専門医の調べ方
歯周病の方がインプラントを希望している場合、歯周病専門医と、インプラント専門医両方とも持っている先生を探すのが一番安心で確実な方法です。
実際の調べ方です。
1、日本口腔インプラント学会のホームページを開く
https://www.shika-implant.org/list/
2、インプラント専門医、指導医をクリック
2、調べたい都道府県をクリック
歯周病専門医、指導医と、インプラント専門医の、両方を兼ね備えている歯科医師を調べるのは、歯科医師の私でも難しかったです。
両方持っているかどうかは、歯周病専門医、指導医の先生のホームページに行って、インプラント専門医も持っているかどうか調べるか、もしくは、直接電話で問い合わせてもいいかもしれません。
歯周病と歯並びでお悩みの皆様にも良い歯科医師との出会いがありますように。
重度歯周病と診断するのに必要な検査について大切な事
重度歯周病の診断のために、歯肉の付着の破壊の程度、ポケットの深さ、骨の破壊の程度、歯の本数や、喪失数、咬合の崩壊の有無などを見ます。
総合的にみる必要があるんですね。
検査の段階から、歯周病専門医のいる歯科医院と一般の歯科医院に差があります!
一般歯科や、公的な機関での検診で、今はそんなに問題ないし、大丈夫だと言われて安心していた。
でも、心配になって歯周病専門医で詳しい検査をすると、こんなに進んでいたのか・・・とショックを受けられる方も少なくありません。
あなたの大切なお口の中を、自分の家族にする治療と同じように大事に思ってくれる歯科医師との出会いがありますように。