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虫歯

噛み合わせの治療について【後悔しないための噛み合わせの治し方の知識】

こんにちは。

プリズムタワー工藤歯科、副院長の工藤有加です。

今日は、噛み合わせの不具合における、治療の選択肢について書いていきたいと思います。

なんだか、噛み合わせが変な気がする。前はこんな噛み合わせじゃなかったんだけど。

インターネットを探しても、矯正のクリニックの記事が多く、矯正治療に関するものが目立ちますよね。

矯正治療だけが、

歯科治療全てが、噛み合わせに関連する治療であり、全ての歯科治療が、患者様個人個人の理想的な噛み合わせと、良い口腔環境を作るためにあります。

患者様が、噛み合わせの不具合を感じる時にはどんな場合があるのか?

自分にはどの治療が最適なのか?は、患者様によって異なります。

また、理想的な噛み合わせを追い求めるばかりに、歯科治療の迷子になってしまう方も少なくないと感じております。

この記事を読むと、噛み合わせ治療の全体像と、重要性、噛み合わせ治療の選択肢とその選び方の大切さを理解できます。

噛み合わせ治療の知識を増やしていただき、少しでも参考になれば幸いです。

後悔のない、噛み合わせの治療を受けていただくための参考にしてください。

Contents
  1. 噛み合わせ治療とは何か?
  2. 噛み合わせ治療で大切なこと
  3. 自分の噛み合わせは悪い?!簡単セルフチェック
  4. 噛み合わせ変だと感じたら、まず病院で相談しましょう
  5. 噛み合わせの治療の種類
  6. 自分に合った噛み合わせ治療を選ぼう
  7. 当院での包括的な噛み合わせ治療の取り組み
  8. まとめ

噛み合わせ治療とは何か?

噛み合わせの治療とは、歯や歯ぐきのバランスや噛み合わせの問題を改善する治療方法です。

正しい噛み合わせは、食事をしっかり噛み砕くことや口の中の負担を均等に分散することに役立ちます。

噛み合わせが悪いと、歯や歯ぐきに負担がかかりやすくなるため、歯の摩耗や痛み、顎関節症などの問題が引き起こされることがあります。

噛み合わせ治療は、適切な方法で歯の噛み合わせを調整し、口の中を健康な状態に整えることを目的としています。

これにより、歯や口の健康を維持し、快適な食事や会話を楽しむことができるようになります。

噛み合わせ治療で大切なこと

噛み合わせの治療で大切なことは、

・放っておくとひどくなるお口の中の病気(虫歯・歯周病)を優先で治療すること

・あらゆる治療方法のメリット、デメリットをよく考えてから治療を選択すること

です。

ある一定の治療法ばかりを進める歯科医院ではなく、総合的な判断ができる歯科医師にできたら話を聞くのがベストです。

その上で、カウンセリングで医師の話をしっかりと聞き、わからないことは質問して、しっかり納得してから治療を始めることが大切です。

噛み合わせの治療がなぜ大事なのか??
後悔しないための知識

ここまでお話したように、噛み合わせが変だと感じたら、まずは病院を受診して頂きたいのですが、注意してほしいことがあります。

噛み合わせの不具合と、様々な症状の、強い関連性を強調して、噛み合わせの治療をすすめる場合があるからです。

あまり関連性が明らかになってないものを、関連付けて、変だと感じる噛み合わせを放置することで引き起こされる7つの症状を解説します。

・虫歯や歯周病がひどくなってしまう

・肩こりや偏頭痛に悩まされる

・顎関節症を引き起こしてしまう

・顔がゆがむ

・イライラやストレスを増幅してしまう

・胃腸など消化器系の疾患を引き起こしてしまう

・食事が十分取れず、栄養不足を引き起こしてしまう

よく読んで、しっかり理解しておきましょう。

噛み合わせと虫歯や歯周病の関係について

噛み合わせや歯並びがおかしいまま生活していると、虫歯や歯周病にかかりやすくなる、とよく言われていますが、実際には、歯並びや噛み合わせと虫歯や歯周病の因果関係は、まだはっきりしていないんですね。

ですが、歯並びが悪いところは、清掃が難しいので、普通に考えたら、汚れが溜まりやすくなり、歯周病や虫歯のリスクも上がるでしょうし、歯並びを良くしたら、歯ブラシもしやすくなり、歯周病や虫歯のリスクも下がると予測できます。

逆に、歯周病や、虫歯に気がつかないで、放置してしまい、歯並びが変わってきたり、噛みにくくなっている場合は注意が必要です。

歯周病や虫歯を放置してしまった結果、噛み合わせが変だと感じる場合は、放置するのは、歯を失う危険性が高まりますので、早めの受診が必要です。

噛み合わせと肩こりや偏頭痛について

噛み合わせがおかしいと、肩こりや偏頭痛が起こる、と言われていますが、これも因果関係ははっきりしていません。

それよりも、上下の歯を接触させる時間が長いことが、肩こりや偏頭痛の原因ではないか、と言われています。

噛み合わせが気になって、肩こりや頭痛に悩まされている場合は、歯科医院に行って欲しいのですが、TCH(Tooth Contact Habit:歯と歯を接触させる癖)の是正や、ナイトガードなどで様子を見るなどを第一選択にした方がいい場合も多くあります。

詳しくはお問い合わせください。

噛み合わせと顎関節症について

悪い噛み合わせは、顎関節症を引き起こす可能性がある、と言われれていましたが、今は、因果関係は少ないのではないかと言われています。

もちろん、噛み合わせが原因で顎関節症を引き起こす場合もありますが、本当にそうなのかを判断する必要があります。

今は、顎関節症は、TCH(Tooth Contact Habit:歯と歯を接触させる癖)が関与している可能性が高いと言われています。

噛み合わせと顎関節症でお悩みの方は、ご相談ください。

噛み合わせと顔のゆがみについて

噛み合わせがおかしいと、顔がゆがむことがあります。

噛み合わせのバランスが崩れると、口の中だけにとどまらず、外見にも悪影響を及ぼす場合があります。

理由は、噛みやすい歯ばかり使って噛んでしまったり、特定の歯に負担がかかってしまったりするため、筋肉も偏った使い方になってしまうからですね。

当院は、顔の正中と歯の正中を合わせる手法も取り入れて、最先端の機材と技術で矯正治療を行なっております。

この方法は、ワイヤー矯正、インビザラインのみの手法ですと、顔の正中と歯の正中をきちっと合わせるのは、難しい部分です。

ワイヤー矯正や、インビザラインのみだと不可能な部分を可能にする、最新の矯正のシステムを取り入れています。

詳しくはお問い合わせください。

噛み合わせとイライラやストレスや精神不安

噛み合わせと精神不安の関係では、以下のような点が考えられます。

1. ストレスによる噛み合わせの変化: 精神的なストレスや不安が高まると、歯ぎしりや歯ぎしりなどの習慣が増えることがあります。これにより噛み合わせが不安定化し、歯や顎に負担がかかる可能性があります。

2. 精神不安による口腔健康への影響: 精神不安が高まると、口の中の状態にも影響を与えることがあります。口腔内の症状や不快感が増加し、歯周病のリスクが高まる可能性があります。

3. バランスの取れた生活と噛み合わせ: 精神的な安定が重要であり、バランスの取れた生活を送ることで、噛み合わせや口腔健康を維持することができます。ストレスや不安を軽減するための方法を見つけることが大切です。

総括すると、噛み合わせと精神不安は密接に関連しており、精神的なバランスを保つことが口腔健康にも良い影響を与えることが理解されています。精神的な健康を大切にし、適切なケアを行うことで、口腔健康と全体的な健康をサポートすることが重要です。

噛み合わせと、胃腸など消化器系の疾患の関係

噛み合わせが不具合のまま生活していると、胃腸など消化器系の疾患にかかる可能性が高まります。

食事の咀嚼が不十分になることが原因です。食事が上手く噛めないことで、唾液と食物が口内で十分に混ざらなくなってしまう状態が続くと、胃腸に過度な負担がかかり続けてしまいます

これが引き金となり、結果的に消化系のトラブルを引き起こしやすくなるのです。

噛み合わせと、食事ついての関係

噛み合わせが不具合によって、歯や顎に痛みや不快感が生じ、これにより、食事の量が取れなくなっしまい、栄養不足になり、全身や、心身の健康が保てなくなる可能性があります。

 

自分の噛み合わせは悪い?!簡単セルフチェック

まず、下記に具体的で簡単なセルフチェックのリストを列記します。

自分はどれに当てはまりますか?

奥歯の噛み合わせが変だと感じる

姿勢を正したまま、口を開けたり閉じたり開閉して、上顎と下顎の奥歯をカチカチ鳴らしてみてください。

最初に、どこかの歯が当たってから顎がずれて奥歯が噛み合う場合や、歯の当たる音や力加減が上下左右で違う場合は、噛み合わせに問題があるかもしれません。

前歯の並び方が変だと感じる

前歯の、歯並びが乱れている、歯が重なっている、上下の中央がずれている、前歯の隙間が空いてきた、前歯が噛み合っていないなど、感じていませんか?

前歯の噛み合わせや、歯並びに関する不安や問題を抱えている方は、見た目も噛み合わせも両方整えることも目的とした、噛み合わせの治療を受けた方がよい場合があります。

元々の噛み合わせが変だと感じていたり、場合によっては、少しずつ歯が動いてきて、噛み合わせが変に感じる場合もあります。

噛み合わせや歯並びが、変わってきたと感じる

以前の写真と比べて、噛み合わせや、歯並びが変わってきたと感じる場合、噛み合わせや、歯の周囲の組織に不具合が生じている場合があります。

歯周病が悪化してくると、噛み合わせが少しずつ変化してくる場合があります。

その場合、早めに歯科治療を開始しないと、歯周病が知らない間に進行してしまい、もっと問題が大きくなる場合があります。

以前と噛み合わせや歯並びが変わってきたと感じたら、要注意なサインです。

抜けたまま放置している歯がある

抜けたまま、歯を放置していると、歯の位置が変わってくる場合が多いです。

抜けたままにしておいてもいい場合もありますが、多くの場合、抜けた場所に対して、何かしらの対策をする必要があります。

放置すると、もっと噛み合わせが崩れてきて、余計に治療する歯が増えて費用がかかってしまう場合も多いので、早目に歯科医師に相談してください。

噛むと痛い

噛んで痛みや違和感を感じる場所はありますか?

上下の歯を噛み合わせたり、物を噛んだりした時、痛いと感じる場合、噛み合わせが原因の場合があります。

歯の痛みは、原因が何であれ、我慢していいことはまずありません。

痛みの原因が何か、診査診断し、それに対しての治療をする必要があります。

 

ものを噛むとき、左右のどちらかでばかり噛んでいる

片方の歯ばかりで噛んでいませんか?

片方ばかりで噛む状態が続いている場合、歯や歯茎を痛めていて治療が必要だったり、噛み合わせや、噛む筋肉のバランスが悪くなっていて、何かしらの歯科治療を要する場合が多いです。

放っておくと、将来もっと問題が大きくなっている可能性があります。

口を開けてみて、なぜ、自分が片側ばっかり噛んでいるか?痛いところや、噛みにくい場所はどこなのか?をチェックしてみてください。

早めに歯科医院を受診しましょう。

前歯ばかりで噛んでしまう

前歯ばかりで噛んでいませんか?

前歯ばかりで噛んでいる状況が続いている場合、何かしらの不具合が奥歯にあるはずです。

前歯ばかりで噛むのが続くと、前歯に負担がかかりすぎて、前歯を失うことにつながりかねません。

将来、もっと大きな問題に発展することが予測できますので、早急に、奥歯で噛むところを作ってあげる必要があります。

早めに歯科医院を受診しましょう。

強く歯を食いしばることができない

強く歯を噛みしめることができない場合、噛むと、歯が揺れたり、痛みを感じて不安な場合は、噛み合わせの不具合を疑った方がいいかもしれません。

ご自身で、歯の全体を噛み合わせてみて、違和感や痛みのある場所がないかどうかチェックしてみてください。

前歯で麺類・レタスを噛みきれない

前歯で、レタスや麺類を噛みきれない場合、噛み合わせに不具合が生じている可能性があります。

前歯で噛みきれない多くの場合、前歯が咬んでいない、開口という噛み合わせになっていることが多いです。

奥歯で噛んでみると、前歯が咬んでいない状態ではないでしょうか?

この噛み合わせの場合、奥歯にばかり負担がかかるので、現在は問題がなくても、奥歯にトラブルを抱えやすい噛み合わせである可能性が高いです。

当てはまる場合、歯科医師に相談することをお勧めします。

歯を噛み合わせた状態でも前歯の上下に隙間ができる

奥歯を噛み合わせて、前歯が噛み合っていなくて、隙間が空いていませんか?

この噛み合わせの場合、奥歯にばかり負担がかかるので、現在は問題がなくても、奥歯にトラブルを抱えやすい噛み合わせである可能性が高いです。

ご自身がこれに当てはまる場合、一度、歯科医院を受信して相談することをお勧めします。

前歯が前に出ている気がする

前歯が前に出てきている場合、元々の噛み合わせがそうである場合と、何かしらの原因で、前歯がもっと前に移動してくる場合があります。

いわゆる、出っ歯、という状態です。

出っ歯の場合、喋りにくかったり、口が閉じにくかったり、奥歯で噛んだ時に前歯が咬んでいない、前歯で噛みきれない、などの不具合が生じている可能性があります。

この場合も、審美的な歯並びと噛み合わせの構築を含めて、歯科医院に相談に行くことをお勧めします。

また、前歯がもっと前に移動してきた場合は、歯周病が悪化している場合があるので、早めに歯周病専門医に相談しましょう。

喋っていて発音しにくい音がある

発音しにくい音はないですか?

発音しにくい場合、歯の位置や、噛み合わせや、歯の周囲の骨や筋肉に不具合が生じている場合があります。

放置すると、さらに問題が大きく発展する場合があります。

早めに歯科医院を受診しましょう。

下顎が後ろに下がっている気がする

上下の奥歯で噛み合わせると、下の歯が後ろに下がっていませんか?

食事や会話中や見た目に不安があったり、顎関節に影響がある場合があります。

早めに歯科受診をお勧めします。

下顎が前に出ている気がする

上下の歯を噛み合わせると、下の顎が前に出ていませんか?

食事や会話中や見た目に不安があったり、顎関節に影響がある場合があります。

早めの歯科受診をお勧めします。

左右の噛み合わせの高さがあっていない気がする

背筋を伸ばして鏡の前に立ったら、割り箸を奥歯で噛んで口の横に渡します。

噛んだときに、棒が斜めになっていないかをチェックしましょう。

まっすぐ水平であれば、このチェックでは問題ありません。

水平にならず、斜めに傾いていると、噛み合わせがおかしくなっている可能性があります。

 

口の開け閉めの時、顎の音がなる

鏡の前で真っ直ぐに立って、人差し指をこめかみの下あたりに当ててから、口を「い」の形にします。

次にそのままゆっくり口を開閉し、開くときに顎が左右へズレたり、ゆがんだりしないかをチェックしましょう。

また、ガクッとなったり、カチッというような音がしないか、指に変な振動が伝わってこないかをチェックしてください。

変な動きや、異常な音もしくは振動がある場合は、顎関節や噛み合わせがおかしくなっている可能性があります。

唇を閉じた時、顎に梅干しのような皺ができる

上下の唇を閉じた時、梅干しのような皺ができていませんか?

これは、口が閉じた時に顎の筋肉を緊張させないと、口が閉じない状態です。

歯の位置が前に出過ぎていて、噛み合わせに問題がある可能性が考えられます。

噛み合わせ変だと感じたら、まず病院で相談しましょう

さて、あなたはいくつチェックが入ったでしょうか?

実はこのリストのすべての項目が、噛み合わせの異常のサインになります。

歯医者の治療で噛み合わせがおかしくなったときは、早めに歯科医院を受診して相談しましょう。

まずは、お口の中の状況を正しく把握することが大切です。

診査診断をして、何が原因で、噛み合わせの不具合を感じているのか?を精査し、知る必要があります。

ここで注意してほしいのが、噛み合わせの異常のサインがあってっも、必ずしも、大々的な噛み合わせを再構築する必要があるかどうかは、まだわかりません。

そのための、診査・診断なんですね。

例えば、噛み合わせに問題があると感じていらっしゃる場合でも、歯周病治療や虫歯治療など、早急に治療が必要な方もいらっしゃれば、簡単な咬合調整や、マウスピースなどの治療で済む場合もありますし、全体的な矯正治療や、ブリッジ、入れ歯やインプラント治療などの噛み合わせを構築するような治療が必要な方もいらっしゃいます。

上記に当てはまる項目が一つでもあり、不安を感じている方は、一度歯科医院で相談しましょう。

噛み合わせの違和感や痛みを放置していると、歯を失うことに繋がったり、歯だけでなく全身の健康にまで悪影響を及ぼす可能性があります。

「でも…噛み合わせの治療って一体どんなことをするのだろう?料金はどれくらい?」

こんな不安を持っている方のために、この章では、「噛み合わせの治療方法」や「費用の目安」について解説します。

では、噛み合わせの治療の種類は、どんなものがあるのかを次に説明していきます。

 

噛み合わせの治療の種類

噛み合わせに不具合を感じている場合、お口の中の状況に応じて、治療を選択する必要があります。

1種類の治療で済む場合もあれば、何種類かを組み合わせる必要がある場合もあります。

次に、噛み合わせに不具合が生じている場合の、治療の種類を書いてひとつづつ説明していきますね!

歯周病治療

噛み合わせに不具合を感じている原因の一つに、歯周病の悪化があります。

どんな人が歯周病治療が必要なのか、というと、例えば、歯が揺れてきたり、奥歯で噛みにくくなったり、歯が病的に移動してきた方が当てはまります。

この場合、早急に歯周病の全体的な治療をしていかないと、より悪化してしまい、最悪の場合、全ての歯を失うことになりかねません。

歯周病で、噛み合わせに不具合が生じている場合、歯周病の分類では、一番進行している状況に分類されます。

それくらい、歯周病がひどく進んでいる場合がある、ということなんですね。

早めに歯周病専門医か、歯周病専門医指導医に頼ることをお勧めします。

 

料金は、保険の範囲内ですと、1回につき、自己負担1000円〜4000円くらいです。

自費治療になると、それぞれの歯科医院で料金設定が異なりますし、手術まで必要かどうかは、状況によって異なります。

虫歯治療

噛み合わせに不具合を感じている原因の一つに、虫歯があります。

どんな人が、虫歯治療が必要なのか、というと、虫歯を長い間放置して穴が空いたままで噛みにくい状態が続いていたり、何本も虫歯があって、歯が溶けて噛みにくくなってしまった方が当てはまります。

この場合、早急に虫歯の治療をしていかないと、より悪化してしまい、最悪の場合、歯を失うことになりかねません。

虫歯で、噛み合わせに不具合が生じている場合、相当歯が溶けて無くなっていることが予想されますので、早めに歯科医院を受診しましょう。

料金は、治療する本数によりますが、保険だと自己負担1000円〜4000円くらいの範囲で済むことが多いです。

自費治療の虫歯の治し方を選択すると、各医院で値段設定が違いますし、虫歯の範囲や、選択する治療法によっても異なりますが、小さな虫歯だと、1本20000円〜虫歯が大きくて、被せ物になると20万円くらいかかることもあります。

咬合調整

噛み合わせで不具合を生じている原因の一つに、噛み合わせの不調和が考えられます。

例えば、最近入れたブリッジや、被せ物などの人工物のある1箇所が高い、痛いなど感じている場合です。

この場合、1本〜数本の、噛み合わせを調整すると改善する場合があります。

詰め物・被せ物が高過ぎる場合は、材料によっては削って調整することで改善が望めることがありますが、詰め物・被せ物が原因であれば1度取り外して再治療が必要になる場合があります。

白い被せ物(セラミックやジルコニア)をセットする際のかみ合わせ調整不足の事例もあり、2000年代初頭のジルコニアは硬すぎて、口の中で削ることは至難の業で、作り直しが最優先となってしまっていた時代もありました。

その時代のジルコニアは、透明性がなく白すぎるという欠点がありましたが、

現在のジルコニアは、物性と色も改善され、噛み合わせにある天然の歯を咬耗しにくい材質に変わりました。

なので、少し高すぎて違和感くらいでしたら、咬合調整することで改善する場合も十分あります。

咬合調整は、保険の範囲内ですと、自己負担1000円程度で済む場合が多いです。

自費だと、料金設定は、各医院で異なります。ご相談ください。

ナイトガード・TCH(Tooth contact habit)の是正

噛み合わせの不具合を感じているけれども、噛み合わせを変えたり、噛む場所を補うような治療を選択する必要がない場合があります。

本格的な歯周病治療や、大きな虫歯治療の必要はなく、積極的に噛み合わせを動かしたり補ったりする必要がない患者様の場合に当てはまります。

その場合、ナイトガードを作成したり、歯と歯の接触時間を少なくするような行動変容療法を行うことで、歯と歯の接触時間を少なくして、噛み合わせの不調和や、違和感、顎の痛みや違和感が軽減することをして、解決する場合があります。

料金は、ナイトガード自体は、保険だと、自己負担3000円〜5000円程度です。

自費でもう少し質の良い、ピッタリしたものを作成する場合や、保険から外れた特殊なものを作成する場合は、10000円〜30000円程度で、各医院で料金設定が異なります。ご相談ください。

歯を削って被せる治療(ブリッジや、被せ物をして噛み合わせを変える方法)

噛み合わせの不具合を感じている場合で、ブリッジや被せ物の治療が必要な場合があります。

例えば、1本〜数本、歯を失ってしまい、噛みにくく、両隣の歯が健康でブリッジに耐えられる、そして、歯を削ることを了承済みの患者様の場合です。

歯を削る治療は、メリット・デメリットがありますので、他の治療法のメリット・デメリットをよく知ってから、治療方法は選択しましょう。

料金は、ブリッジの大きさにもよりますが、保険だと、3本の前歯のブリッジで約20000円程度で済むことが多いです。

自費だと、各院で料金が異なります。料金設定は、1本50000円くらい〜300000円まで、素材や材質によって幅広いです。料金は、✖️本数分になります。

 

入れ歯治療

噛み合わせの不具合を感じている場合で、入れ歯治療が必要で、適している場合があります。

失った歯がある、それが多数歯に及ぶ場合や、歯を削るブリッジが嫌だったり、インプラントを避けたい場合です。

入れ歯治療にも、メリット・デメリットがありますので、他の治療法のメリット・デメリットをよく知ってから、治療方法は選択しましょう。

料金は、入れ歯の大きさや、形、使う材料、バネの種類によってまちまちですが,

部分入れ歯で、5000~10000円程度、総入れ歯で15000円程度です。

自費の入れ歯は、各医院で料金設定が異なり、15万〜80万円程度です。

詳しくはご相談ください。

インプラント治療

噛み合わせの不具合を生じている場合で、インプラント治療が必要で、適している場合があります。

失った歯があり、他の歯に負担をかけたくないで治療をしたい場合です。

インプラントは完全に自費治療です。

1本13万〜70万程度で、各医院で料金設定が異なりますのでご相談ください。

自分の歯の位置を移動させる矯正治療

健康な歯がたくさんあり、問題や欠損(歯がないところ)がほとんどない人は、矯正治療が適しています。

そして、見た目、噛み合わせなどに問題があり、時間をかけてでも、将来できるだけトラブルが起きにくい方法で噛み合わせを改善したい人です。

インプラントやブリッジなどの治療法に矯正治療を組み合わせる場合もあります。

矯正治療も、保険が通る場合もあるようですが、多くの場合、自費治療になります。

料金設定も、矯正の範囲や種類にもより、各医院で異なりますので、ご相談ください。

自分に合った噛み合わせ治療を選ぼう

噛み合わせの不具合の原因が様々で、治療方法も色々ある、ということはお分かりになりましたでしょうか?

自分には、どの噛み合わせの治療が必要なのか?

もし、噛み合わせを変える場合、本当に噛み合わせを変える必要はあるのか?

自分の状況をよく知って、よく担当医と相談して、慎重に決めてくださいね!

咬合調整でさえ、今の噛み合わせを変えることになるので、慎重にした方がいいですよ。

直近で入れた被せ物や詰め物でしたら、入れてもらった担当の先生に相談するのも良いと思います。

顎が痛い場合などは、噛み合わせを変えない、ナイトガードや、TCH(歯と歯を接触させる癖)の是正で済む場合もあります。

噛み合わせの不具合が、歯周病や虫歯が原因の場合は、早急にその治療が必要でしょう。

一度、専門医でご相談されて、診査診断を受けることをお勧めします。

できたら、噛み合わせの不具合で、病気が隠れていないかのチェックも含めて、一度、総合的に診査診断をしてもらえる、歯周病専門医指導医にみてもらうのをお勧めします。

理由は、歯周病専門医指導医は、一般歯科のスーパードクターの位置にいると考えられるからです。

歯周病専門医の探し方はこちら

歯周病のスーパードクターを探すなら、歯周病専門医or専門医指導医が最適! こんにちは。プリズムタワー工藤歯科の歯科医師の工藤有加です。 歯周病のスーパードクターを探しているんだけど、一体どう探したらいいの...

専門医や、指導医でも、先生が違えば、治療法も様々な意見があると思います。

なぜかというと、噛み合わせの治療に万人が納得するような、確立された方法やエビデンスがないので、歯科医師の今までの経験値や、持っている技術や考え方に左右されることが多いからです。

矯正治療が必要かも?と自分で思っていても、案外それ以外の方法で済む場合もあります。

当院での例をご紹介します。

先日、噛み合わせが変になって、噛みにくく、矯正を考えているんです、っておしゃっていた患者様がいらっしゃいました。

その方は、インプラントがもうすでに入っていて、他院で矯正治療を受けると、余計におかしな状況を引き起こすだろうな、他院で矯正を受けることで、メリットはそんなにないと感じる状況でした。

当院で、診査・診断・精査をしたところ、顎周囲の筋肉の緊張が緩み、顎が本来の位置に戻り、前と噛む位置が違ってきたため、現在、噛みにくい状況でした。

補綴物(被せ物)も多く入っていたので、補綴物の咬合調整をさせていただきました。

その結果、患者様は、噛み合わせの不具合が咬合調整だけで改善されました。

本当に喜んでくださって、

「噛み合わせの不具合が治ったわ!矯正治療専門の先生のところに行って、矯正治療をしようか迷ってたけど、矯正治療はもう必要ないわね。矯正しようか迷って、どうしようか困ってたの。助けてくれてありがとう。あなた恩人よ!ありがとう!!」

って、過分なお褒めの言葉を頂戴し、とても感謝されました。

このエピソードで、何が伝えたいのか、というと、噛み合わせが変だからと言っても、矯正治療や、被せ物や、ブリッジなどで、噛み合わせを治した方がいい場合もあれば、そうじゃない場合もある、ということです。

噛み合わせの治療、とひとくくりにしても、必要な治療は、患者様によって違うので、本当に自分に必要で、適切な噛み合わせの治療をお受けになってくださいね。

当院での包括的な噛み合わせ治療の取り組み

プリズムタワー工藤歯科では、見た目だけの安易な治療ではなく、「咬合機能の向上」に最重点を置いた矯正歯科治療に特化した専門医院です

他の医院と違うところは、

・歯周病・インプラント・矯正・入れ歯・顎関節、ほぼ全ての歯科治療が、大学病院で講師という立場で教えることのできるレベルの豊富な知識と経験があること。

・ある一定の偏った知識と経験だけでなく、全ての知識が豊富で、ある一定の治療のみだけを推し進めるような治療はしないこと

・治療の利点・欠点を全て説明し、利点が上回るような治療でない、不必要な治療はしないこと

・当院では、全ての治療を組み合わせた理想的な治療が可能で、当院の治療結果は、国内外の多くの先生方にその実力と治療技術の高さが、高く評価されていること。

です。

当院では、噛み合わせを変えるような大きな治療が必要な患者様には、患者様一人一人の「顔のバランスも考慮した、審美的で、機能的な歯並びと噛み合わせの機能の向上と、長期安定」を獲得することを大切にしています。

一般的には見た目のみを追求しがちですが、私たちの考える「患者様個人に合わせた理想的な噛み合わせと、その噛み合わせの機能の向上と、安定」が実現することで、歯並びと、顔の筋肉も自然と美しく整ってきます。

歯並びのデコボコを単純に並んだようにして、見た目だけ良くなったように並べるのは非常に簡単ですが、治療前よりも「しっかりと噛める」という機能的な噛み合わせを構築するのには多くの経験と知識、高い技術力が必要となります

また、当院では、歯周病の治療とインプラント治療と矯正治療と補綴治療を組み合わせて、「機能的な美しさと噛み合わせの獲得と長期にわたる安定」を最重要視しており、正確な検査と診断能力、治療技術の向上のため、日々研鑽を積んでいます。

当院は、歯周病専門医指導医、インプラント専門医、歯周病矯正の第一人者でもある院長と、大学病院の補綴科に8年在籍し、入れ歯と被せ物とブリッジと顎関節について知識豊富な副院長(私)が在籍しています。

日本国内でも、歯科治療の知識と技術が、総合的に高い歯科医院の一つ、と言っても過言ではありません。

お口の中の問題点を総合的に判断し、理にかなった、患者様の希望に沿った総合的な歯科治療が可能な、希少な歯科医院の一つだと断言できます。

矯正だけでなく、インプラント、歯周病、根管治療、被せ物、入れ歯の治療も、全て、一定のクオリティ以上の技術を持って、全ての治療の組み合わせが可能になるのです。

審美的に歯並びを整える治療も、噛み合わせの治療も、実は、総合的な歯科治療の知識と技術が非常に必要な治療の分野です。

当院が、歯科治療における、網羅的に専門性の高い知識と技術があるからこそ、一人一人に合ったオーダーメイドの治療をご提供することが可能となっています

このオーダーメードの歯科治療、美しさと、機能的な噛み合わせが、長く安定する歯科治療の遂行には、口腔内の問題を一つ一つ把握できる能力と、診査診断と治療計画が欠かせません。

まずは、なぜ、現在の状況になっているのか?の診査・診断を正しく行うことが大事です。

診査診断の結果、実は、大きく噛み合わせを変えるような治療は、必要ないかもしれません。

噛み合わせ治療の前に、歯周病や、虫歯の治療が必要かもしれません。

一人一人の問題点は異なりますから、診査診断で、現状を把握し、どのような治療が必要なのか?を選択する必要がありますね。

根本を解決し、安定して健康な口腔内を維持できるような治療が必要です。

大きな噛み合わせの治療が必要ない場合は、保険の範囲内の診査診断で十分な可能性はあります。

保険の診査診断をした上で、これだけだと、十分な治療ができないと判断された場合、つまり、問題が複雑で、もっと詳しく診査診断をする必要がある場合には、保険から外れた、当院のスペシャリストプランを受けていただいた方が良い場合があります。

スペシャリストプランでは、保険内ではできない診査を8項目行いそれをもとに、治療計画を立てます。

一人一人の骨格、筋肉・舌・口唇などの軟組織、歯や歯周組織、顎の機能的な検査、顔貌と歯のバランス、噛み合わせの検査、さらに詳しいX線検査の撮影など、綿密な検査と診察を行い、そのデータをしっかりと分析した上で、医学的根拠に基づき診断を行います。

スペシャリストプランは、当院の歯周病専門医指導医と、インプラント専門医を兼ね備えた院長が、患者様ごとに異なる問題点を一つ一つ把握、それを解決するような、あなた専用の治療計画と、コンサルテーションが含まれます。

噛み合わせの治療といえば、矯正治療を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、選択肢はそれだけではありません。

あなたの今の問題点、噛み合わせの不具合が、なぜ起こっているのか?を総合的に判断し、治療を選択する必要があるので、あらゆる歯科治療の知識と経験が必要です。

たとえば、矯正治療などで、歯並びを整えて、一見、見た目が良くなったように並べる といった治療を比較的安価で行ってくれる病院もありますが、それでは噛み合わせの根本的な治癒につながりません

見た目を整えただけで、根本的な病気である、歯周病、虫歯治療がきっちりできていない、また、今後トラブルが起こりにくいような口腔環境を作れるような歯科医院でなければ、すぐにまた歯周病や、虫歯の再発、噛み合わせの不具合が出てしまうでしょう。

噛み合わせの不具合の原因を、当院の診査・診断で明らかにし、不具合の根本の解決して、病気やトラブルの起きにくい、噛み合わせとお口の環境を整えていきましょう♪

まとめ

噛み合わせの不具合は口の中にとどまらず、外見、さらには全身の健康にまで悪影響を及ぼします。

逆の見方をすれば、噛み合わせの改善は、全身の健康にプラス効果をもたらすほどの大きな意味があると言えるでしょう。

噛み合わせの不具合の原因を、診査診断で、正しく判断しましょう。

その上で、何の治療が必要なのか?を精査しましょう。

大きな噛み合わせの治療をする前には、問題点の把握と、あなたに合った治療計画を綿密に立てる必要があります。

噛み合わせを変える前には、よく歯科医師と相談し、慎重にしてください。

矯正治療や、インプラントに特化したところではなく、まずは、歯科の知識が幅広く、総合的に判断してもらえるような歯周病専門医に相談するのがおすすめです。

特に、当院は、歯周病専門医指導医、インプラント専門医、歯周矯正のスペシャリストの院長と、大学病院の入れ歯と顎関節症科に8年勤めた副院長が在籍し、連携をとりながら歯科治療を行なっております。

必要に応じて、当院から、信頼のおける専門医にご紹介することも可能です。

 

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Youtube 工藤有加 プリズムタワー工藤歯科 副院長 歯科医師。歯学博士。
昭和大学補綴科 非常勤講師。
昭和大学歯科病院で8年間勤務した後に、プリズムタワー工藤歯科で12年、一般歯科診療に携わっています。
歯周病の権威である、歯周病専門医・指導医の院長のもと、患者様の悩みに寄り添った治療を心掛けています。
患者様に一生、健康な歯で過ごしてほしい。そんな思いで、日々の歯科診療に携わっています。
いつでもご相談お待ちしています。
最新情報を発信しています。

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