こんにちは。プリズムタワー工藤歯科の歯科医師の工藤有加です。
歯周病のスーパードクターを探しているんだけど、一体どう探したらいいのかしら??
歯周病をきちんと治してくれる歯科医院を探しているけど、
どんな歯医者さんがいいの?
と悩んでいらっしゃる方、大勢いらっしゃると思います。
ネットの口コミ見て行ったけど・・・
〇〇さんがおすすめって言ったから・・・
っていう理由で選んでませんか?
それでうまく探せたらいいけど、やっぱり違った。
なんだか色々ありすぎてよくわからない。
なんてお悩みの方に、歯周病を本気で治したい人のために、一つの大切な歯科医院選びの基準をお教えしていきます。
この記事を読むと、こんな探し方したことなかった!っていう歯科医院の新たな探し方の知識が得られます!
歯周病専門医、歯周病専門医指導医とは何か?
歯周病専門医とは、歯周病に特化した専門知識と経験を持つ歯科医師のことです。
歯周病専門医指導医は、歯周病専門医を育てていい資格を持っている歯科医師です。
歯周病は、歯と歯茎の周囲の組織に炎症が起こる病気であり、放置すると歯を失う原因となります。一般的な歯科医師でも歯周病の治療は行えますが、歯周病専門医、専門医指導医はその名の通り、歯周病に特化した専門知識と経験を持っています。
歯周病専門医、専門医指導医は、歯周病の進行度や原因を正確に評価するために、専門的な検査や診断方法を用いることができます。また、歯周病の治療には、歯石の除去や歯ぐきのクリーニング、歯周ポケットの洗浄などの一般的な処置だけでなく、歯周組織の再生や再生手術などの高度な治療法も行うことができます。
歯周病を本気で治したい人には、歯周病専門医、もしくは、歯周病専門医指導医を選ぶことをおすすめします。
彼らは専門的な知識と経験を持ち、より効果的な治療を提供することができます。歯周病は放置すると歯を失う原因となるため、早めの治療が重要です。
歯周病専門医と歯周病専門医指導医の違い
歯周病専門医指導医は、歯周病専門医を育てられる資格を持つ歯周病専門医のことです。
歯周病の専門家としては最高峰のレベルの専門知識と経験を持っています。
歯周病専門医について
歯周病専門医は、学会に所属し、5年の研修と、10症例の歯周病治療の成功の実績が必要です
1症例は、1年から長くて3年程度かけて、歯周病を治療終了した患者様の数え方です。
そのうちの1症例のプレゼンテーションをし、厳しい口頭試問にも合格しなければなりません。
そして、5年ごとに申請が必要で、学会の出席の義務と、最新の講義に出席し続けるか、学会発表をし続けなければ、専門医指導医を剥奪されてしまいます。
ここに、歯周病専門医について、歯周病学会の歯周病専門医の細かな規則を載せておきますね。
https://www.perio.jp/member/certification/special/
歯周病専門医指導医について
歯周病専門医指導医は、歯周病専門医を育てて良いと認められた、歯周病治療の最高峰のスペシャリストです。
歯周病専門医指導医は、歯周病専門医になって、7年以上の学会歴と歯周治療の経験があり、専門医になってから、5回以上の学会の出席と講演の出席が義務付けられています。
その上で、専門医の時よりもさらにプラスして、8症例の歯周病治療の成功実績が必要です。
そのうちの1症例のプレゼンテーションをし、厳しい口頭試問にも合格しなければなりません。
そして、5年ごとに申請が必要で、学会の出席の義務と、最新の講義に出席し続けるか、学会発表をし続けなければ、専門医指導医を剥奪されてしまいます。
歯周病専門医指導医は、歯周病の診断や治療において、より高度な技術や手法を用いることができます。
彼らは歯周組織の再生や再生手術などの複雑な治療法にも精通しており、より効果的な治療を提供することができます。
歯周病専門医指導医は、歯周病専門医の中でも更に高いレベルの専門知識と経験を持っていて、専門医を育てていい資格でもあります。
彼らは他の歯周病専門医よりも高度な知識と経験を持ち、より効果的な治療を提供することができます。歯周病の治療において、信頼できる専門家を選ぶことは非常に重要です。
ここに、歯周病専門医指導医について、歯周病学会の歯周病専門医指導医の細かな規則を載せておきますね。
https://www.perio.jp/member/certification/guidance_medicine/
歯周病専門医、歯周病専門医指導医は、何が認められ、どのように優れているのか?一般歯科医との比較
歯周病専門医、歯周病専門医指導医は、一体何が認められているのか?について気になりますよね。
1年から3年くらいかけて治療した1人の重度歯周病の患者様の治療について、
•治療計画が理にかなったものか?
•根の治療がきちんと出来ているか?
•歯周病基本治療がちゃんと出来てるか?
•歯周病基本治療後の外科手術(歯周再生療法)がちゃんと出来てるか?
•最終的な、補綴物(被せ物)のレベル(審美面、機能面)
•CR充填や、インレーなどがちゃんと出来てるかどうか?
・治療後口の中は不具合がなく安定しているかどうか
上記の全てをクリアした人。
1年から3年かけて、歯周病の患者様の治療を終了して、10症例、学会に提出し,そのうち1つの症例をケースプレゼンテーションし、口頭試問にも合格した歯科医師が専門医になれます。
指導医になるには、合計18症例提出し、そのうち1つの症例をケースプレゼンテーションし、口頭試問にも合格しなければ、指導医になれません。
しかも、5年ごとに、勉強し続けて自分の知識や知見をアップデートした歯科医師のみが、専門医や、指導医で居続ける資格があります。
歯科医師、沢山いますが、歯周病専門医は100人に1人の割合、1%しかいません。
歯周病指導医は、500人に1人、0.2%の割合です。
普通に口コミ見て探したって、出会わないのです。
一般歯科医は、歯科医師国家試験はパスしていますが、その後の専門医機構の試験は受けていない歯科医師です。
本気で歯周病を治したいなら、迷わず、歯周病専門医指導医を探しましょう!
日本歯周病学会専門医は厚生労働省が標榜を認めたスーパードクター
他の専門医で、厚生労働省が標榜を認めているものは、
・日本口腔外科学会 口腔外科専門医
・日本小児歯科学会 小児歯科専門医
・日本歯科麻酔学会 麻酔専門医
・日本歯周病学会歯周病専門医
です。
口腔外科専門医は、歯を抜いたり、癌や粘膜の病気を扱うスーパードクター
小児歯科専門医は、子供の歯の治療のスーパードクター
麻酔は、全身の麻酔をかけるスーパードクター
歯周病は、歯周病治療のスーパードクター
ここにないものは、実は、専門医だと標榜していいとは、厚生労働省から認められていません。
この厚労省に標榜が認められている専門医か否か、というのは、大きな差があるのではないかと思っています。
一般的な、大人の歯を扱う一般的な歯科治療を扱う歯科医師で、スーパードクターだと標榜可能な専門医は、歯周病専門医だけです。
厚生労働省が、専門医の広告について示していましたので、下記にリンク貼っておきますので、興味があれば開いて見てみてください。
PDFファイルの下半分に、歯科の標榜可能なものについて書いてあります。
https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000796781.pdf
日本歯周病学会専門医指導医の理念とあるべき像について
日本歯周病学会専門医指導医は、学会から、認定医や専門医になりたい、若手歯科医師の教育を任されています。
なぜなら、歯周病指導医、ということは、超難関テストを突破した歯科医師なんです。
この人なら若手歯科医師の育成を任せて大丈夫だと日本歯周病学会が認めた歯科医師です。
そして、「歯周病専門医指導医には、理念とあるべき像」
というのが定められています。
歯周病専門医の理念
・国民に安心安全な歯科医療を提供する
・チーム医療を実施する
・国民の口腔の健康と全身の健康増進に貢献する
・国民、行政、報道関係者、医療従事者に歯周病予防の啓発活動を行う
・常に最新の知識と技術を得て、生涯に渡り自己研修する
歯周病専門医のあるべき像
・専門医と認定医の育成と教育に責任ある指導を行う
・地域にも歯科医師会等でも、指導的立場で歯周病学の推進を行う
お読みになった方は、歯周病指導医は、一般の歯科医師と比較して、
これだけのことを背負って、歯科診療に向き合っていることが
お分かりになっていただけたのではないか、と思います。
歯周病専門医・指導医は、間違いなく、歯周病だけでなく、一般的な歯科治療をする歯科医師の中で、唯一、標榜可能だとして認められているスーパードクターなのです。
上手な歯周病専門医のかかり方
初診から、専門医の先生に見てほしい場合、その旨を予約時に伝えると、
歯科医院側で予約時に考慮して予約を入れてくれると思います。
なぜなら、予約時の患者様の声は、専門医指導医に伝わるからです。
悩んでいる内容を予約時に伝えるとより、いいと思います。
•歯周病が重度だと言われて
•インプラントも視野に入れていて
•遠くから行くから
•とにかく信頼の出来る歯科医院を探していて
などなど、ちゃんと理由を伝えてください。
ちなみに、インプラントをしたいのであれば、歯周病専門医と、インプラント専門医を兼ね備えている歯科医師がベストな選択です。
スーパードクターかどうかは、口コミよりも歯周病専門医かどうかをチェック!
スーパードクターかどうかは、口コミよりも歯周病専門医かどうかをチェックしましょう。
歯医者探しは、本当に大切です。
歯周病は、全身の健康にも繋がり、お口の中の健康を維持することが、全身の健康維持につながるからです。
遠くから通って下さる方もいらっしゃいます。
県をまたいで、新幹線で通院される方もいらっしゃいます。
海外と日本に拠点があって、海外から日本に戻った時に当院に通院される方もいらっしゃいます。
遠くても、通う価値のある歯科医院はあります。
近くで良い医院があるのが一番良いのですが、近くにない場合、歯周病専門医か、専門医指導医の中から、通える範囲を広げて探すのも視野に入れると、選択肢は広がります。
歯周病専門医は、歯科医師100人に1人です。
指導医は、500人に1人。
近所の10件から探すのは、良い歯科医院あるといいのですが、
結構難しい事も多いんじゃないかな、と思います。
日本歯周病学会専門医や指導医の中にも、技術差や、考え方の違いはあります。
それでも、日本歯周病学会専門医の時点で、厳しい試験をパスし、ある一定の基準を満たしているので、口コミを一生懸命見て探すより、良い歯科治療を受けれる確率は上がる、
ということをお伝えしておきます!
歯周病専門医・指導医(歯周病のスーパードクター)の実際の探し方
1、下のURLをクリック
https://www.perio.jp/member/certification/group/guidance/
2、左上の認定医、歯周病専門医・指導医一覧をクリック
3、調べたい都道府県をクリック
4、歯周病指導医と専門医の両方があると、歯周病専門医、指導医です。
その医院のホームページをチェックしてみてください。
ちなみに、経験や技術の差は、認定医<専門医<専門医、指導医
です。全く歯科医師のレベルが違うので、できたら、専門医、指導医の直接のチェックがある、歯科医院をお探しになることをお勧めします。
インプラント専門医の調べ方
インプラント希望の方は、歯周病専門医指導医にプラスして、インプラント専門医か、専門医指導医を持っている歯科医師を探すことをお勧めします。
ここに、インプラント専門医の実際の探し方です。
1、日本口腔インプラント学会のホームページを開く
https://www.shika-implant.org/list/sう
2、インプラント専門医、指導医をクリック
2、調べたい都道府県をクリック
歯周病専門医、指導医と、インプラント専門医の、両方を兼ね備えている歯科医師を調べるのは、歯科医師の私でも難しかったです。
両方持っているかどうかは、歯周病専門医、指導医の先生のホームページに行って、インプラント専門医も持っているかどうか調べるか、もしくは、直接電話で問い合わせてもいいかもしれません。
歯周病でお悩みの皆様にも良い歯科医師との出会いがありますように。
あなたの大切なお口の中を、自分の家族にする治療と同じように大事に思ってくれる歯科医師との出会いがありますように。
最後までお読みいただきありがとうございました!