こんにちは。
プリズムタワー工藤歯科の工藤有加です。
本日は、インプラントで後悔したくないな、と思っている人のために記事を書きました。
インプラントはダメだった。やらなきゃよかったな、と、後悔している人がいる一方で、インプラントをして、HAPPYになられている方も大勢いらっしゃいます。
違いは何でしょう???
知りたくないですか??
実は、一番大事なのは、歯を失った理由を知ることと、その対策を一緒にしてくれる歯科医院選びが重要だったんです!!
もちろん、インプラント手術を安全に行えることは、大前提で、の話です。
本題で、
・インプラントをしなければいけなくなった原因を知らないと、歯を失った時と同じ理由でインプラントも失うことになること
・歯とインプラントを失う理由は同じ。3つの原因を知ろう。
・原因に対する治療対策について
・歯科医院選びを間違わないで!!
という順番で書いていきますね!!
これを読むことで、賢くなって、インプラントで後悔しない側、HAPPYになれる側にいきましょう!
自分が歯を失った原因は何なのか?それを考えなければインプラントも失うことになる
そもそも、自分が歯を失ってインプラントをしなければならなくなった理由がどこにあるのか?を考えて、その原因を追求し、歯を失った原因を除去しなければ、また同じ理由で、せっかく入れたインプラントも失ってしまう可能性があります。
正しい診査、診断のもと、歯を失ってしっまった原因を追求し、その原因の除去に、担当の歯科医師は誠心誠意、向き合ってくれていますか?
歯を失ってしまったからと言って、インプラントをすればいい訳じゃないんです。
その、歯を失ってしまった原因を除去しなければ、同じ原因でインプラントも失ってしまう、ということになりまねません。
歯を失った原因は何なのか?その原因を除去するような治療が、インプラント治療よりも先に提案され、実際におこなわれましたか?
そういった、根本的な、歯科治療の真髄と言いますか、その病気になってしまった原因を除去する、という方向性で、歯科治療自体も行わなければ、全ての治療はいたちごっこのように、繰り返しになってしまう、ということになります。
なので、正しい診査、診断をしてくれるところ、きちんと術前に資料をとり、その資料を元に、今の現状、今のお口の中がどうしてそうなってしまっているか、ということをきちんとプロファイリングし、現状がこうなってしまった、そもそもの原因の除去の治療の提案が必要不可欠なのです。
なので、インプラントをするとき、どういった歯科医院を選べばいいのだろう?と思って歯科医院を探す時に、そう言った視点を患者様ご自身も持ち合わせる、ということが必要になってきます。
インプラント周囲の歯やインプラント自体を失う原因は何なのか?
まずは、歯を失う原因について考えてみましょう。
なぜなら、歯を失う原因が、そのままインプラントを失う原因となるからです。
歯を失う3大原因は、歯周病、虫歯、歯の破折です。
歯周病と虫歯の原因は、プラークと言って、食べ物の残りカスが歯の表面につき、細菌が繁殖したもので、白くネバネバしたものです。
これは、ご存じの方も多くいらっしゃると思いますが、基本、歯ブラシで取れるんですね。
あと、歯と歯の間の汚れは、歯間ブラシやフロスを併用します。
これで、歯を失う3大原因のうち、2つが予防できてしまうのです。
歯は複雑な形をしていますので、どうしても磨き残しがあり、それに気がつかないで、病気が進行してしまう場合が多いです。なので、日々のメンテナンスが必要不可欠なんです。
何が言いたいかと申しますと、歯を失った原因が、虫歯や歯周病であるのならば、残存歯の歯周病治療、虫歯治療が先に行わなければなりません。
プラークが原因となっているので、ご自身のブラッシング習慣の見直し、指導、歯科医院でのメンテナンスの頻度がとても重要で、それこそが、インプラントを失わない秘訣になる、ということなのです。
では、歯の破折の原因は何か?と申しますと、歯にかかる力、forceが原因なんです。
これは、ご自身ではどうしようもできないことも多いのですが一つ一つ見ていきましょう。
元々、咬合力が強い、噛み合わせが悪い、歯を食いしばる癖がある、歯軋りの癖がある、などです。
咬合力が強い、ということに関しては、元々の筋力の関係もありますので、どうしようもないこともありますが、一箇所や片側だけに咬合力が集中するような噛み合わせの状況を避けるということが大事です。
噛み合わせが悪いと、力のコントロールが難しくなり、将来的に歯を失ってしまう、ということに繋がりかねません。
安定した噛み合わせ、というのは、
・犬歯誘導(歯を噛み合わせた状態から横にずらしていった時に犬歯だけが当たって順次、奥歯が噛まないように隙間ができていく噛み合わせ)で、
・上顎1歯、対、下顎2歯の噛み合わせで、
・顎関節にも負担がかかりにくいような噛み合わせ
ですと、将来、問題を起こしにくいです。
歯を失った原因の一つに、噛み合わせの問題があるのであれば、インプラント治療の前、もしくはインプラント治療と並行して、噛み合わせの治療も必要になってきます。
なぜなら、噛み合わせが整っていない状態でインプラントを入れても、また、不調和が生じ、インプラント周囲の歯や、インプラント自体を失うことになりかねないからです。
それぞれの治療対策
インプラントを失わないためには、歯ブラシや、食生活や生活習慣の見直し、歯軋りや神亜合わせの不調和を改善する必要があります。
では、具体的にはどうするか?
まずは、インプラントの前に、歯周病や虫歯の治療をすることが大事です。
その上で、これ以上に大切なことは、虫歯や歯周病になるような状態にしない、ということです。
つまり、プラークを溜め込まない、生活習慣や食生活を見直す、ということが大切になってきます。
では、具体的にどうしたらいいか?
日々のブラッシングとブラッシングの習慣や、生活習慣、食生活を見直す必要があります。
そのためには、歯科医師との話し合い、カウンセリングが大切です。
なぜ、そのような状況になってしまったのか、歯科医師が患者様の診査診断をした上で、患者様との会話の中で、その原因を探り出す必要があります。
あなたのいっている歯医者さんで、そこまで話せてますか???
そして、その原因除去に、患者様も、歯科医師も協力して、今後、歯周病や虫歯にならないように、インプラントの周囲も歯周病にならないようにしていく必要があります。
次に、破折しないよう、咬合力のコントロールをどうしたらいいか?
・噛み合わせを矯正治療などで理想的な状況に整える。
この時にできるだけ、歯を削って被せるという治療は避けたほうがいいです。仕方のない場合は、できるだけ、理想的な方法での治療をお勧めします。
なぜ、歯をできるだけ削らない方がいいかというと、結局、削ると、その後歯が染みてしまって、根の治療が必要になってくる可能性が出てきたり、被せ物と歯質の間から虫歯になってしまうリスクを持ってしまうことになるからです。
・夜の歯軋りには、ナイトガードを装着し、力が直接歯に加わるのを防ぐ
・昼間、噛み締めている癖があるのであれば、行動変容療法を行う
・歯の破折につながる根幹治療(根の治療)をできるだけ避ける。そのためには、そもそも虫歯にしないことが大事。1回目の根幹治療で、きちんとした理想的な治療を受ける。
治療対策ができる歯科医師、もしくは、歯科医院を選ぶには?
歯周病治療、虫歯治療、根幹治療、矯正治療、被せ物の治療、全ての治療の治療計画ができ、その治療を理想的に進ませてくれるような歯科医師、歯科医院がいいですね。
時には、信頼関係のある歯科医師の先生同士で連携しあって、複数の歯科医師の先生で診ていただく方法もあるでしょう。
もし、複数の歯科医院や歯科医師で、一人の患者様の治療をする場合、重要なのは、責任の所在がどこにあるのか?というのを明らかにしておいた方がいいです。あとは、どの先生が主導でその全体の治療が進められているか?というのも明らかにしておいた方がいいでしょう。
複数の先生が担当していると、責任の所在が曖昧になりがちなので、要注意です。
歯を失ってしまう状況になった原因をしっかり追求して、その原因を、歯科治療を通して、なくしてくれるような努力を、歯科医師と患者様との協力体制でできるような歯科医院はいいですね。
信頼関係の上で、歯科治療は成り立っていますので、歯科医院を選ぶにあたっては、そのご自身の目で見て、話もしてみて、実際にかかってみて、今私が申し上げた視点で、この先生だったら信頼できるとご自身が感じられる、ということが一番重要になってくるかもしれません。
歯周病専門医指導医と、インプラント専門医、プラス、成人矯正治療も行っている歯科医院がオススメ
歯科医院の選び方はとても難しいですが、日本国内で、何で判断できるかというと、料理ではミシュランがあって、星がついてそれを見て判断材料にするように、歯科界では、専門医、指導医の制度くらいしか、判断できる指標がないんですね。
なので、歯周病専門医、指導医を持っていることが第一条件です。
本来であれば、特に、アメリカ、ヨーロッパにおいては、インプラントは歯周病のスペシャリストが行うものなんですね。
現在、あなたが、重度の歯周病だと診断されてなくても、将来、インプラントが歯周病になってしまう可能性が大いにあります!!
インプラントを失う最大の原因は、インプラントをした後に、そのインプラント体が歯周病のような状態(インプラント周囲疾患・インプラント周囲炎・インプラント周囲粘膜炎)になることですから、基本、歯周病専門医、指導医を持っている先生の中から探されるのが良いと考えます。
歯周病学では必ず治療計画に非常に重きを置きます。
もちろん補綴分野、矯正学分野の先生方も治療計画を大切にしている先生はいらっしゃると思います。
もしも主治医の考えや、治療に不安に思った、治療計画はどうなっていますか?
目先の次回の治療内容ではなく、今後の将来のゴールはどうなっているか。患者様も大切なご自身のお口なので一緒に同じゴールを目指せる歯科医院にいった方がいいと思います。
日本歯周病学会専門医、指導医という判断基準が第一選択ですが、もう一つのその判断基準に、日本口腔インプラント学会のインプラント専門医というものもあります。
日本口腔インプラント学会は日本で最も会員数の多い学会で、すべての歯科大学またはそれに準ずる病院歯科のインプラント科の教授はこの学会に所属し、専門医資格をお持ちです。その下にインプラント専修医という資格もあります。
専修医の過程を経てから専門医へと昇格します。どちらも学会の試験の合格者のみ与えられる資格です。
なので、日本歯周病学会専門医、指導医と、日本口腔インプラント学会専門医を兼ね備えていたら、それは、最大の判断材料になると考えています。
ミシュランを、2箇所別々な所から称号をいただいている、そんな歯科医院ですから。
それで、適正な位置にインプラントができるように、または歯ブラシがしやすいように、矯正治療もしていただける、治療計画の中に、噛み合わせが悪いのであれば、矯正治療も提案していただけるような、そんな歯科医院がいいですね。
噛み合わせが悪いから、と言って、噛み合わせを作るために、全部削って被せるような提案をしてきたら、それは、私としては、ちょっと待って、と言いたいですね。なぜなら人工物は所詮人工物だからです。
今後のことを考えると、できるだけ歯を削らない方がいいです。
治療の介入のしすぎ、オーバートリートメントではないかというのも重要なポイントだと思います。
インプラント治療を後悔しないための、実際のチェック方法
歯周病を本気で治したい人が探す探し方と基本的には一緒です。
歯周病専門医、指導医、とインプラント専門医を兼ね備える歯科医師を探してみてください。
歯周病専門医・指導医の探し方
1、下のURLをクリック
https://www.perio.jp/member/certification/group/guidance/
2、左上の認定医、歯周病専門医・指導医一覧をクリック
3、調べたい都道府県をクリック
4、歯周病指導医と専門医の両方があると、歯周病専門医、指導医です。
その医院のホームページをチェックしてみてください。
ちなみに、経験や技術の差は、認定医<専門医<専門医、指導医
です。全く歯科医師のレベルが違うので、できたら、専門医、指導医の直接のチェックがある、歯科医院をお探しになることをお勧めします。
インプラント専門医の調べ方
1、日本口腔インプラント学会のホームページを開く
https://www.shika-implant.org/list/
2、インプラント専門医、指導医をクリック
2、調べたい都道府県をクリック
歯周病専門医、指導医と、インプラント専門医の、両方を兼ね備えている歯科医師を調べるのは、歯科医師の私でも難しかったです。
両方持っているかどうかは、歯周病専門医、指導医の先生のホームページに行って、インプラント専門医も持っているかどうか調べるか、もしくは、直接電話で問い合わせてもいいかもしれません。
歯周病と歯並びでお悩みの皆様にも良い歯科医師との出会いがありますように。
あなたの大切なお口の中を、自分の家族にする治療と同じように大事に思ってくれる歯科医師との出会いがありますように。
インプラントを希望しているけど、インプラントで後悔するような結果になりたくないな、できるだけ綺麗に長持ちする安心安全なインプラントをしたいけど、どこに行ったらいいんだろう?と悩んでいる方は、当院に一度ご相談くださいね。